食を通じて、あなたの人生に笑顔と彩りを添える

私は高校生の時、まだ分野や言葉も日本では一般的ではなかった「スポーツ栄養」を知りました。その当時日本では、まだ根性論での過度の練習やトレーニングが行われ、それに見合った食事や休養がきちんととれていないことが多くありました。それが一因で多くの将来有望な選手が怪我などで離脱していく。「なんて勿体ないんだろう！私が将来有望な選手たちの一助になる」強くそう思い、行動し、バレーボールチームへの就職となりました。

様々な選手と一緒に過ごす日々の中で、Top of Topと言われる世界の頂点を競う選手たちの結果の差はどうして生まれるのだろう？と思うようになりました。技術の差がほとんど横並びだった場合、メンタルが勝負に大きく関係しているのではないか？またイライラする人が増える日常の中で、メンタル不調や精神疾患が食生活と関連しているのではないか？と思うようにもなりました。大学院では、それらのことからメンタルと食の関連を研究したいと考え、食習慣とストレスマネジメントについての研究を行いました。

私は、子どもの頃より食べることが大好きです。製菓作りは得意でしたが、料理は全く作れず、パティシエも視野に調理師養成学校へ入学。自分の料理で、誰かが笑顔になることが嬉しくなりました。スポーツ栄養に出会い、選手のサポートをする中で、私の料理で選手が笑顔になることが何よりも嬉しく感じます。制限や好み、体質、強制的な食事など食事を楽しめない状況にある選手もいます。栄養価と美味しさの両立は必須です。結果を求める中でも、食事の時間が苦痛にならいように、「食を楽しむこと」が私のテーマでもあります。これはアスリートではない方のサポートも同様です。

どんなに栄養価が高くても、美味しくなければ食べてもらえないこともあります。どんなに栄養価が高い料理や食品でも、そもそも食べなければ、栄養価は「０」と等しいのです。レシピ開発をする上でも「食べる人の顔」を想像することは重要です。食べたいと思ってもらえるものが、ようやくスタートラインに立てるのです。私は、常に食べる人の笑顔を想像し、メニューやレシピを考えています。

「木を見て森を見ず」という諺があります。私はこの諺をアレンジして「葉を見ず、森を見ましょう」と、皆さまにお伝えしています。例えば、葉が「食品」だとすると、木は「食事」、森はそれらが集まった「食習慣」です。１つの食品の良し悪しを語ることが重要ではなく、よい食習慣かどうかを判断しましょう。そしてあなた自身のよりよい「森」を育てていきましょう。そのための一助になるよう、事業活動を行っております。

私はスポーツの世界で働いていた間やその後に、アパレルメーカーで勤務していた経験があります。食と同じようにファッションが大好きでもありました。デパートのインストアや路面店、主に２つのデザイナーズブランドでのセールスクラークやマネージャーの仕事を経験いたしました。お客様のニーズを読み取り、何をご提案できるか、気遣いの本質、自分の仕事の先の受け取る側を考えること、本当に多くのことを学びました。これらのことは、現在のカウンセリングやレシピ開発などお客様とのやりとりにとても役立っています。またその時の多くの素晴らしい出会いは、今の私の財産です。

古賀 祐子 Yuko Koga 代表取締役
東京家政大学短期大学部栄養科卒業　
筑波大学大学院人間科学総合研究科修了（保健学修士）
調理師、管理栄養士
栄養教諭、家庭科教諭
健康経営EXアドバイザー